霊質学用語: 穢れ

穢(けが)れとは、霊体を蝕む毒性を持った念の一種。

穢れは念の一種であり、精神の働きから生じる。特に悪意、虚言、憎悪、強欲、嗜虐性、過度な利己主義などから生じることが多い。通常の念と同様に粘着性があり、塊になって人や物に付着する。

霊体には本来、他者との共感能力があるが、穢れを生じるような精神の働きとは互いを牽制しあう関係にある。他者との共感に基づいた躊躇いや罪悪感を黙殺して、穢れを生じるような精神の働きを推し進めることを選択する場合、霊体内に穢れという毒が生じて共感能力を阻害する。この穢れという毒は、心身に悪影響を及ぼす。

また、穢れを生じるような精神の働きを他者に向けると、その相手に穢れを飛ばし付着させることになる。他者から穢れを受けた場合も、自己生成の場合と同様、その心身に悪影響を及ぼす。

穢れを、霊体の感覚を通して視覚的に捉える場合、黒く見えることが多い。濃度が薄ければ黒っぽい煙のようなものとして認識され、濃度が非常に濃ければ黒っぽいガムや接着剤、コールタールのようなものとして認識される。嗅覚的に捉える場合、刺激性のある悪臭として認識されることが多い。

人間の霊体は、自浄作用として穢れをある程度排出することが可能であるが、その限界を超えると穢れは霊体内に蓄積されていく。肉体に影響が出る場合、たとえば頭痛、倦怠感、むかつき、吐き気、消化不良、免疫力低下などから始まり、そこからほかの病気になったり、悪性腫瘍などに至る場合もある。精神に影響が出る場合、共感能力が阻害されて意識や理性の働きが低下し、悪意、虚言、憎悪、強欲、嗜虐性、利己主義などが増大する。最終的には魂そのものが穢れて、半永久的に穢れの念を発し続けるようになる。

日本神話などにみられる穢れの概念は、上記のような概念を含むとも解釈できるが、どちらかというと物理的な衛生観念や偏見などが混じったものであると考えるほうが妥当であろう。なお、穢れを気枯れ、すなわち気が枯れた状態とする解釈は、戦後の民俗学によって発明されたキャッチーな新解釈に過ぎず、伝統とも語源とも関係がない。

投稿者: 天野 玄斎

霊質学者。見えない力と未来について語ります。 Didier Merah(ディディエ・メラ)のプロデューサー。