霊質学用語: 霊界

霊界(れいかい)とは、死後に肉体を離れた霊魂が眠りにつく世界。あの世ともいう。あるいは単に、死後のことに関わる界隈や業界といったような意味で用いられる場合もある。

死後に肉体を離れた霊魂は、必ずしも直ちにあの世に行くわけではない。霊魂の意識にも睡眠と覚醒があり、覚醒状態にあるうちはこの世に留まり、眠りに落ちると自然にあの世である霊界に行く。目が覚めればまたこの世に戻ってくる。眠りが深ければ何十年、何百年と眠ったままだし、眠りが浅ければ、この世とあの世を頻繁に行ったり来たりすることになる。ただし、眠っている間に霊界にいたことを認識できていない場合もある。

霊魂がこの世に帰ってくる際、あまり明瞭な意識を持っていない場合は、自分の念が染みついた物や場所に無意識的に惹かれてくることが多い。霊魂が明瞭な意識を持っている場合は、それぞれの判断で行きたい場所に行く。お盆のような、死者の霊魂が返ってくると多くの人が認識しているような時期は、実際に霊界からこの世に帰って来やすい。

意識が覚醒状態にある霊魂は、霊界には留まりづらく、自然にこの世に運ばれる。意識が睡眠状態にある霊魂は、この世には留まらず、自然に霊界に運ばれる。意識を保ったまま霊界に行ってまた戻ってくる場合、行きは向かい風ように抵抗があり、戻りは追い風のように楽である。

ただし霊体がなく魂だけになった場合は、自然に霊界に運ばれるということはない。意識とは霊体の性質であり、魂だけの存在に覚醒も睡眠もないからである。

霊界は霊魂が眠るための場所である。霊質のみが存在し、物質は存在しない。山や川があったり、街があったり、神仏の荘厳な宮殿があったりはしない。霊界にも様々な領域があるが、もっとも一般的な領域は、個人が横たわって寝るスペースがあるだけの狭い空間である。カプセルホテルや蜂の巣のように、個人用に区切られた空間が並んでいるが、ぼやっとした区切りがあるだけで、いかなる物質的な装飾も存在しない。

霊界のうち、神上がりした存在が休息するための専用の領域を神界という。通常、神は自然に眠くなることはないが、外的要因でダメージを負った場合など、休息が必要であれば神界でしばらく眠りにつくことがある。

霊界の中には、牢獄のような領域もある。そこは真っ暗な個人用スペースで、一度入ったら自力でそこを出ることはできない。また通常の霊界と異なり、強制的に意識が覚醒状態に保たれるようになっており、眠ることはできない。

投稿者: 天野 玄斎

霊質学者。見えない力と未来について語ります。 Didier Merah(ディディエ・メラ)のプロデューサー。